皆さま、あけましておめでとうございます。
昨年、日本列島は猛暑に見舞われたので、さぞこの冬は暖冬と思いきや、日本海側は記録的な大雪、太平洋側も寒さが厳しく異常乾燥が続いております。そんな中、インフルエンザも例年以上に猛威を振るっておりますが、皆さま方はお元気でお正月を迎えておられるでしょうか?
2025年の干支は、乙巳(きのとみ)で、今まで積み上げてきたものが実を結ぶ年です。
皆さまにおかれましても、これまでのご努力が、多くの成果となり、実りあふれる一年となられますよう、心よりお祈り申し上げます。
さて、世の中はつい最近まで、“多様化と共生”がキーワードなんて言われていたのに、それと逆行して、時代は「分断社会」の様相を、色濃く呈すようになってきました。社会的な強者と弱者の格差が拡がり、相互に無関心を装っている、そんな時代だからこそ、社会課題解決の必要性が高まっているといえましょう。
こういう状況こそ、様々なNPOが随所で活躍してほしいものです。私どもも然り。
カッコつけるようですが「時代は、プラチナ・ギルドを欲しています!」
ところで、「一年の計は元旦にあり」とよく言われます。
私も、毎年正月には「今年は変わるぞ、ああしよう、こうしよう」と思い立つのですが、文字通りの三日坊主で、松の内を過ぎる頃にもなると、また元の木阿弥。
発想することよりも、実行し継続することの難しさを痛感しています。
人間は、慣れたこと、簡単そうに見えることから着手し、未経験のことや難しいこと、大事なことは後回しにする生き物です。余程エネルギーを集中させない限り、自らの硬い殻を破ることは出来ません。
私も長いこと生きていますが、こうまで毎年継続出来ていないのは、
「本当は変わろうと思っていない」「変化することへの情熱が薄いから」では?
と思ってしまうのです。
今年は巳年なので思い浮かぶのが、19世紀ドイツの哲学者フリードリヒ・ニーチェの「脱皮出来ない蛇は滅びる」という言葉です。
私は哲学に全く造詣がありませんが、ビジネスの世界では昔からよく聞かされた格言です。蛇のような爬虫類は、成長する為に脱皮を何回か繰り返しますが、脱皮不全に陥ると、血行障害を起こし死に至ることもあります。
この蛇に人間の成長をなぞらえて、「自分の古い殻に閉じこもった人間はダメになる、人間は常に変化を求めるべきである」と諭しています。
「成長したい」「変わりたい」…蛇がどこまでそう思っているのか、気持ちまではわかりませんが、きっと脱皮する際の蛇は、もがき苦しみ、のたうちまわりながら、悲壮な覚悟を持って全身のエネルギーを発出し、古い皮を打ち破るのでしょう。
ニーチェは、「生きることは苦しむこと。苦しみの中で何を学び、どう成長するかが重要だ」とも言っています。
伝統的なキリスト教の来世志向を否定し、「神は死んだ」と激しく批判しました。現世でのあらゆる負の結果を受入れ、現状を克服することに「超人としての価値」を見出したニーチェらしい言葉です。
彼は、「新しい刺激を進んで受け入れて生き抜く力」を重視しているのです。
プラチナ・ギルドの会も、おかげさまで今年14年目を迎えます。
この間、多くの皆様に支えられて活動を継続することが出来ました。
次なる飛躍に向けて、定例会事業・顕彰事業・研修事業・支援コンサル事業、それぞれに今年は新しいチャレンジを実行し、事業を展開してまいります。
熟年のエネルギーを集中して「脱皮」を目指します。
定年退職世代のシニアを中心とした団体だからこそ、将来を夢見るよりも、
「どれだけ社会の多くの人々と、新しく出会うか」、
「今この瞬間、何を感じ、どう自分のエネルギーを集中させられるか」、
そして、「今をどう美しく生きるか、どう輝けるか」、
これが重要だと思うのです。
引続き、皆さま方の厚いご支援・ご協力を賜れますと幸いに存じます。
本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
2025年 元旦 理事長 久保 健
P.S.
ところで、ニーチェですが、44歳のある日、イタリアのトリノの広場で、動けなくなって人間に鞭打たれる老いた馬を見た瞬間、突然大声で泣き出し発狂してしまいます。
以降、彼は精神病院に送られてしまい、生涯の活動に終止符を打ちました。
ニーチェが何故、馬を見て発狂したのかは定かではありません。
しかし、生きることを追求し、超人を目指した彼の思想家としての価値が、それによって下がるものではありませんね。「自分の生き方は自分で、苦しみ、もがき、決める」、
ニーチェの人生は、最後も案外、彼の書いたシナリオ通りだったのかもしれません。
2024/12/17 第3回オープン定例会を日本総研会場で開催しました
2024/12/13 東京スター銀行向け「仕事と介護の両立セミナー」を実施しました 講師 廣瀬豊邦氏
2024/11/26 第142回定例会 認定NPO法人シェア=国際保健協力市民の会 代表理事 仲佐保氏講演
第 144 回定例会
日時 2025 年 1 月 28日(火) 17:00~19:00
開催方式 日本総研会場およびオンラインのハイブリット型
プログラム
17:00~18:00
テーマ: 「子どもたちとの共育 欧州と日本の比較的考察:少子化と高齢化社会におけるシニアの役割(仮)」
講演者: 藤井佐知子 株式会社チェンジ 新規事業開発ユニット在籍 シニアエギュゼキュティブアドバイザー
講演者略歴
1962年千葉県佐原生。父の転勤のため日本各地で育つ(兵庫、鳥取、広島、静岡、千葉、香川、東京)
早稲田大学教育学部英語英文科、英国クランフィールド大学MBA卒業
1984年沖電気入社
1990年より英国事業部門において技術部設立、現地工場オペレーションに4年間携わる
1995年退社後、再度英国に渡り、複数の経営、オペレーション、ITコンサルタント企業(EY,KPMG等)にて働いた後、2012年に、英国で起業。現地で日本企業関連の経営現地化、改善、DXをリード
2024年2月、30年に及ぶ欧州をベースとした活動に終止符、帰国
英国オックスフォード大学 Saïd Business School リーダーシップコース履修
米マサチューセッツ工科大学 Professional Certificate in Digital Transformation, Innovation & Leadership履修
なお、この度の講演について、講師は一方的な体験談的なものでは意味なく、参加者の立場から観える問題意識も取り上げ、当会の趣旨にそったところで考察を展開し、当会の活動の発展に繋げていきたいと望んでおられます。質疑応答が活発になりますこと期待しております。
18:00~19:00
事務局よりお知らせ
1. 第10回アワード募集を昨年12月15日に終え、33件の申請がありました。審査募と進捗状況
2. 立教セカンドステージ大学お試しスタディツアー募集期間(1月14日(火)~20日(月))結果報告
3. その他
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定例会のご参加は以下の①②のいずれかの方法でお申込みください
①当会 google のカレンダーから申込(会員のみ)
②google form での事前参加申込 および QR コード ➡
お申込みは月 1 月 23 日(木)までにお願い申し上げます
ぷらちな便りNo.8を発行致しました。クリックしてご覧ください
当会公式サイトのURLはhttps://www.platina-guild.orgとなりました。
なお、従来の https://www.sp.platina-guild.org でも公式サイトURLに接続されます。
引き続きご支援のほどよろしくお願いいたします。
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